〔023〕会津駒ヶ岳 (2,132m)

標高差:1,032m

2005年07月18日(当時56歳)


巾広い登山道は結構な勾配が続き、蒸し暑さと相まって息が切れる。
若者、高年者問わずに抜かれる一方で調子が出ない。

2時間16分登り続けると ”肩ノ小屋”が見える開けた場所に出た。

池塘が点在する湿原には、まだ花が少なく残念だった。
”肩ノ小屋”手前には硬く締まった残雪が少しだけ残っていた。
2時間31分にて ”肩ノ小屋”に到着する。
”駒ノ大池”が雰囲気をぐっと良くしていた。
”駒ノ大池”から見た丸い穏やかな山容が ”会津駒ヶ岳”の様だ。
”駒ヶ岳”への登り途中より ”駒ノ小屋”を振り返り見る。
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福島県南会津郡檜枝岐村
前日の移動
  会津駒ヶ岳の登山口は平ヶ岳登山口から国道352号線を車で走り30分程の距離にある。檜枝岐村の駒ノ湯を過ぎると林道入口があり登り詰めれば会津駒ヶ岳の登山口となる。 駐車場は狭く、
15台も停めれば一杯の感じだ。 昨夜の睡眠不足と平ヶ岳の疲れが重なり、7時に寝て後は爆睡する。
登山当日
  夜中、寒くて目が覚める、気温16℃、シュラフを被り再度寝る。 目覚めると周りには車が沢山増えており、みんな出発準備をしていた。
この駐車場の写真は下山後の撮影。
駐車場が一杯になり道路の下の方まで車が停めてあった。
5時丁度に出発。 ネットでよく見る階段から始まる滝沢登山口。
標識には山頂まで5.3kmの表示あり。

登山道脇のベンチでは老人会(?)が休憩していた。
この辺りからは遮るものがない展望が開け出す。

1時間05分にて ”水場”に着く。 ”水場”までは急斜面を
3分程降りる必要があるが、誰も降りて行かない。 行ってみると
冷たく旨い清水が待っていた。

樹林帯を抜けると池塘が点在する湿地帯となり、
高山植物保護の為の木道が続く。

モーカケの滝 檜枝岐村付近には4つの名爆があるらしいが、暇潰しに歩かないで済む ”モーカケの滝”
へ行って見る。 檜枝岐村から国道352号線を御池方面に走ると無料駐車場があり、5分も歩けば名爆を見ることが出来た。
水場までのコースタイム
うろ覚えで ”水場”までのコースタイムを60分と覚えていたので、60分を過ぎてしまい、
やはり体調が悪いんだと愕然としたが、再度、ガイドブックを見ると90分となっており、
”なーんだ!”と心密かに安堵した。

”肩ノ小屋”までは広い草原に木道が伸びている。
今年のお花の最盛期は積雪の為に2〜3週間遅れているとか。

2時間51分にて ”会津駒ヶ岳”(2,132m)に着く。
山頂周辺は雑木に覆われピーク感も展望も無しだった。 シャッターを
お願いした中高年ハイカーはシャッター半押しをシャッターを押したと
勘違いしたのか写っていなかった。
展望の利かない山頂では休憩せずに ”中門岳”に向う。
残雪が多い尾根道は涼しくて歩いていて気分が良かった。
”駒ヶ岳”から ”中門岳”までは30分程の道のり。 緩やかな登り下りなので疲れることはない。
8時25分、3時間25分を要し ”中門岳”(2,060m)に着く。
山頂では無く大きな池塘が広がっているだけだった。
近くに少し高い丘があるが標柱を最終地点とした。
山談議
  ”中門岳”で休憩していると単独登山者が5名集まってしまい
山談議が始まる。 複数登山者はあまり話したらがらない人が多いが、
単独者同士だとは話しが弾んでしまう。 その内の一人はお花目当て
で来たらしく、最盛期が遅れていると聞いて非常にがっかりされていた。
葉っぱの真ん中から花が咲く
”エンレイソウ”(延齢草)
こちらも葉っぱの真ん中から花が咲く
”サンカヨウ”(山荷葉)
下山
  花を見ながら淡々と下山し、11時35分、6時間35分で会津駒ヶ岳を終える。
出発時にはそうでもなかった駐車場は車で溢れ返り、林道の下の方まで車が停めてあった。
今日の温泉
  登山口から直ぐ近くの ”駒ノ湯”に行く。 こちらはネットと同じ500円ではあったが、
燧ノ湯と同じくシャンプーは常備されていなかった。 マイシャンプーを使う。
裁ちそば
  檜枝岐の名物料理は裁ちそばらしく、下山中に無性にそばが食べたくなった。 そば屋も
3連休で一杯のところを並んで食べてみたが、美味くは無かった。 十割そばは私の口に
合わないのか八割そばの方が好きである。 ただ、そば湯で割ったつゆは抜群に美味く、
お代わりが欲しい程であった。
モーカケの滝
  温泉に入り、そばを食ってもまだ1時半、退屈なのでモーカケの滝を見物する。
檜枝岐村
  まずコンビニが無い、1件ある食料品屋にはレトルト食品しか置いていない。 そば屋は
沢山あるが飯屋が無い。 アルザ尾瀬の郷まで車で走り食堂で閉店時間を聞いてみると4時
だと言う。 1時に大盛そばを食べたのに4時の夕食はきつい。 それでもしょうがないので
付近をブラブラと観光して4時前に食堂に入ると、今度はごはんが切れてしまってうどんを
食べる羽目になる。 檜枝岐は食堂が早く閉まるので、民宿に泊った方が良さそうです。
移動
  綺麗なトイレのある ”ミニ尾瀬沼公園”の駐車場を今夜の宿とする。
夕方には雨が降ってきた。 寒冷前線が停滞しているらしい。 さて、明日の天気はどうなる
ことやら。
会津駒ヶ岳の鳥瞰図。
Road Map :檜枝岐村過ぎて林道に入り林道終点まで進むと狭いながら駐車場がある。
Route Map
:登山口〜駒ノ小屋〜駒ケ岳〜中門岳を往復。
深田久弥著の「日本百名山」から
 『新編会津風土記』には「五峰アリ。東北ニ綿延スルコト八里余、残雪駒様ヲ成ス」とある。
駒様ヲ成スだけでは、残雪の一部が駒の形になるのか、残雪の山全体を駒の走る勢いに見たのか、
ハッキリしないが、私は後者だと判断する。 実際に登ってみてそう感じた。
'05年度、上信越の山遠征
07/17 07/18 07/19 07/20 07/21
平ヶ岳 会津駒ヶ岳 尾瀬沼 燧ヶ岳 越後駒ヶ岳
下山は来た道をそのまま引き返す。 たおやかな良い山であった。
下山は ”駒ヶ岳”の山頂をエスケープ出来る迂回路を通る。
東北の滝
日本百名山』 山頂全体がたおやかだった。
あいずこまがたけ
登り:2時間51分
下り:3時間10分(中門岳から)
コースタイム:6時間35分
(中門岳経由)
大きな残雪を抜けて穏やかな道に入って行く。 殆んどが楽チンな水平道だった。
2023年10月28日改定